洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

おじいおじい

俺は赤羽のマックの二階の、街の景色を一望できる席で読書をしていた。俺の左の席では黒いニット帽を被った濃いブルーの汚れた作業着のようなもの着た薄らきったない爺がくちゃくちゃと聞いてるだけで、悪寒が走るような音を立てながらマックポテトを食べながらスポーツ新聞の裸の女が載っている記事を熱心に読んでいた。

俺の右側の席では白髪で無精ひげを生やした、ネズミ色のセーターに肌色のチノパンという出で立ちの品の良いおじいさんがコーヒーを飲みながら静かに単行本を読んでいた。その時俺は、見事に二人の相反する印象の老人に左右を囲まれていたのだ。それは実に見事なコントラストを描いていた。

左の爺は伸びをするときも手が俺の頬をかすめてきたし、ぷりぷりぷりと屁もこくし、靴を脱いで足を椅子の上にあげてポリポリ掻いてたけどダイレクトに足のくせえ臭いがこっちまで漂ってきたし、居眠りするときは騒音レベルのいびきをかくし、もう地獄に堕ちろよボケ!俺の右隣の品の良いおじいさんを見習えカス!育ちの悪さが丸見えなんだよアホ!とか心のなかで罵っていたから全然読書に集中できなかった。

それに比べ、右隣のおじいいさんは静かに黙々と読書しているし、また本を読んでる姿がなかなか様になってるし、まさに良い枯れ感を醸し出していた。俺もこんなかっこいいおじいさんになりたいもんだな、と一人で決心していて思ったわけだが、よく考えるとこのままいくと無収入の末に餓死になり兼ねない立場だったので心の中で左隣の爺にひっそりと謝った。

 

 

 

 

 

 

ただの思い出。ただのね。

高校時代、俺は同じ高校の夜間部の女の子Sと毎晩公園のベンチで乳繰り合っていた。Sは顔は人並みだが非常にふくよかな乳房をしていて、歩くだびにプルンプルンと子気味良く揺れていた。確か男子から呼ばれていたあだ名は歩くエロ本だった。それくらい年頃の男子には刺激が強すぎる体の持ち主だったのだ。顔は木村沙織に若干似ているかもしれない。胸はMEGUMI級だ。

そんなエロボディを持つSの胸を毎晩公園のベンチで揉んでいた。前から鷲掴みにしてみたり、後ろから揉みしだいてみたり、Sの服の中に頭を突っ込んで顔面で胸の感触を楽しんだり、乳首に吸い付いたり、なめまわしたりした。

もちろん、ただアホみたいに胸をいじくっていたわけではない。それ以外もしていた。手でしてもらったりもした。いわいる手コキだ。自分以外の人間にしてもらうことなんてなかったからこれには感動した。まさか同年代の女子にち〇こを触ってもらえる日が来るなんて夢にも思わなかったのだ。

もっと感動したのはフェ〇〇オだ。ち〇こだけがまるで温泉に浸かっているような不思議な感覚は本当に感動した。そんな関係を半年ほど続けてからSから、もう会わないと三桁半を唐突に告げられた。

理由を聞くと体だけの関係はもう嫌だと言われた。確かに毎晩公園でBまでをしていただけで、正式に付き合っていたわけでもなかった。不思議な話だが本当にセックスはしなかった。ヤりたいとも思わなかった。もちろんキスもしていなかった。

その頃の俺は童貞やキスは本当に好きな子に捧げるべきだと思っていたのだ。Sには本当に申し訳ないが正直な話、体目的で近づいただけだった。そうして特に抵抗するわけでもなく俺はSの宣言を素直に受け入れた。十分にSの体を堪能できたし、そろそろ潮時かもなとゲスな俺は心の中でほくそ笑んでいた。

数年後、俺は大学生になり童貞を捨てた。相手は特に好きな子ではなかった。もちろん好きな女子にはアタックはしていたが連敗に次ぐ連敗だった。そんなときに俺を好きだと言ってくれるМと出会ったのだ。Мは美人というわけではなかったが愛嬌のある子でいっしょにいると楽しい気分になれた。

そしてМと付き合い童貞を捨てた。もちろんキスもした。本当に好きな子かと聞かれればよくわからない。その頃の俺は身を焦がすほどの強烈な恋の末に結ばれるというのを想像していた。結果としてはМとは一年ほどで別れることになるが、Мには感謝しかない。良い思い出しかない。この場を借りて感謝を伝えたい。М。本当にありがとう。そしてS、君のことは今でもオカズを探す時間がないときに思い出して使っているよ。松園公園でのこと一生忘れないよ。本当にありがとう。

 

 

 

 

 

はわっはわっ

もうすぐ春休みが終るね。即ち大学が始まるね。即ち後輩と会うよね。即ち、あれ?なんでコイツまだ大学いんの?って目で見られるよね。即ち強烈な劣等感に襲われるよね。即ち後輩に舐められるくらいなら大学なんか行かねえよってなるよね。即ち単位落としまくってまたも卒業できないよね。即ち六回生になるよね。

やばい。書いたら怖くなってきた。まじで。言霊っていうかなんというか。書いたら現実になっちゃいそうですげー怖くなってきたんですけど!!六回生とかアホか!冗談でも言わすな!ボケ!

春休みが終わるなんて正直信じられない。だって永久に続くかと思ったんモン。暇すぎてさ。一日六回ぐらいオナニーしたり、マックで七時間ぐらいぶっ通しで読書したり、畳の本数数えたり、なんならちょっと大学行ったしね。

誰もいない学校を一人でブラブラして、この世界に俺は一人だ!とか中二病的感傷に耽ってたしね。そんなはっきり言って一銭の価値もない日々を過ごしているうちに春休みが終わるとかマジで信じられないし信じたくない。

まじで大学に行きたくない。いや大学は別に行ってやっても良い。それは良いんだ。後輩と会いたくないんだ。後輩に留年した事実を知られたくないんだ。後輩にちょっとでも馬鹿にされるのが我慢ならないんだ俺は。

いや正直にね。後輩っていっても何人もいるわけじゃないのよ。大学生活補助機関というサークルを放棄したからね俺は。一人よ。たった一人。ワン。スペシャルワン。たった一人しかいない後輩の目を恐れてるわけよ俺は。

ほんとに怖い。いなくなって欲しい。この世からいなくなって欲しい。ごめん。それは言い過ぎた。せめてどっかのよその大学に編入して欲しい。その後輩Sは実は高校時代からの腐れ縁といか同じサッカー部だったわけ。考えてくれよ。なんで青森からわざわざ同じ俺と同じ大学に来るんだよ。空気読めよ。空気を。

あ。東洋大学は藤田さんいるから日本大学専修大学にしとこうかな、くらい気を遣えよ。そしてなんで同じ法学部に来るんだよ。アホか。どんな確率だよ。どんな偶然だよ。どんなミラクルだよ。全然ドラマティックじゃねえから。

東洋大学はマンモスだから違う学部だったら正直会う確率はほぼないわけよ。法学部だけで4000人くらいはいるから。白山キャンパスには10学部以上あるわけだし。だのになんでお前ときたら法学部に来るかなあ。

絶対廊下ですれ違うじゃん。確実に。すれ違って、あ藤田さんってなるじゃん。ふざけんなよ。家から出るなよ。引きこもってとけよ。大学なんか来ずに遊びまくって自堕落な生活送ってくれよ。そして留年してくれ。俺と同じように。頼む。

 

 

 

うへえ

コンビニで大量にモノを買う奴に強烈な憎しみを感じる。コンビニはディスカウントショップじゃねえんだよ。

後ろに並んでる人間の身にもなれっての。アホか。頭に蛆でも湧いてんのか。小蠅でも飛び回ってんのか。

そんで極めつけに、あ弁当温めてとか公共料金の支払いまでもしだしたら目も当てられない。

青龍刀で頸動脈たたっ切ってやろうか。コンビニ側もそろそろルールを作れっての。

大量買い自粛要請出せっての。いやそれは言い過ぎたわ。そっちも商売だもんな。

じゃあ、あれだ。後ろに列をなして客が並んでる時ぐらいは自粛要請出してくれよ。

大量買いする客にさ。

並んで待ってる客の途方もない不快感をあんたらも感じてるだろ?

だから、店が混んでる時くらいは大量に買う客に「お客様、うちはディスカウントショップじゃないんで」って笑顔で注意してくれよ。なあ、頼むよ。

ちなみにこれは銀行のATMも同じな。

すげー時間かかる奴いるじゃん。あれ、滅茶苦茶うざいからな。

そりゃATMが何十台と悠然と並んでる大型の銀行ならいいよ。

でも俺の地元みたいな小さい銀行で、一人で10分くらい独占してるやつ。マジで許せない。

狭いATMのスペースに5.6人並んで待ってるのに、平然となん十分とできる神経がわかんねえし。

とち狂ってんのか。はた迷惑野郎が。

少々口が悪くなってしまいましたが、僕が言いたいことは一つです。

早くして。

 

 

たたたたた

来週の月曜日が世間一般では入社式らしい。俺にとってはただのヤングマガジンが発売する日でしかないわけだけども。

そして目下の心配ごとは高校時代の仲間たちが就職を期に上京してくることだ。わんさか上京してきやがる。なんだよ。嫌がらせかよ。留まれよ。地元に。

東京に夢見てんじゃないよ。落ちてないよ夢は、東京には。

SNSで春から東京で社会人です!頑張ります!みたいな、やる気に満ち満ちた投稿を見るたびにこっちはげんなりするっつうの。

春から五年生です!って投稿したろうか。無理だ。惨めすぎる。プライドを捨てきれない。

街ですれ違ったらどうしよう。恐怖でしかないんですけど。向こうはスーツで、こっちは私服で。おう、久しぶりじゃーん。春からこっち出てきたんだわ。今?外回り中。いやーつれーわ。社会。社会つれーわ。

学生の時とノリが全然ちげーし。あれ?そういえばお前今何してんの?こんな時間にこんなとこをうろついて。今日仕事休みなん?あー。そうなんだ。まだ学生なんだ。ふーん。いいな。自由で。羨ましいわ。じゃあ俺そろそろいくわ。仕事戻るわ。

ていうか感じのやりとりが怖いんだよね。まあ、この広い大東京で昔の仲間と遭遇する確率なんて天文学的なわけだけども。まあ、逃げるよね。尻尾巻いて逃げるよね。

秒で逃げるよね。光の速さで逃げるよね。光の速さで逃げてそのままドロドロに溶けてしまいたいよね。ちびくろさんぼに出てくるトラみたいに。

 

 

文武両道

自分は生まれたときから、母親がいなかった。

 

父だけの片親だった。当たり前のように家庭に母親がいる友達が羨ましくてしょうがなかった。母親の手作り弁当が羨ましかった。

 

運動会や参観日に母親が来ている友達が羨ましかった。

 

母親と喧嘩したと愚痴っていた友達が羨ましかった。

 

自分は小さい頃から常に母親を求めていた。母性に異常に飢えていた。

 

そのせいなのだろうか。

 

彼女のおっぱいばかり吸ってしまう。一日中でも吸ってしまう。

 

僕の異常なおっぱいの吸い付きぶりに愛想を尽くしてフラれてしまうことも多々あった。

 

「恋人と赤ちゃんは両立しないの」

 

とある元恋人に別れ際に言われたこのセリフが今でも忘れられない。

 

 

 

 

 

 

むり無理ムリMURI

バイトに行きたくない。というかこの先、働きたくない。これっぽちも働きたくなんかない。ダラダラ過ごしたい。ローマ人みたいに。奴隷に何もかもやらせたい。

現代じゃ奴隷は厳しいよな。法律的にも人道的にも。

じゃあ、あれだ。誰か俺を冷凍してくれ。確かなんかの映画で見たような気がする。体を冷凍して仮死状態にして住みやすい時代までひたすら待つってやつ。

五百年後くらい経てばロボットとかが何もかもしてくれる世界になってるよな。でもあれだよな。俺一人だけになるよな。その時代に知り合いとかいないし。

それはそれで寂しいな。やっぱりヒで始まってモで終わる存在になろう。女に養ってもらうやつ。それで良いじゃん。

誰が俺みたいな奴を養ってくれるんだよ。なんもメリットねえじゃん。料理できねえし、イケメンじゃねえし、口下手だし。

あーあ。どっかの富豪が大金くれねえかな。ビルゲイツとか。何十兆円とか持ってるんでしょ?数億くらいくれても良いじゃん。ねえ?

三億くらいくれたら節約すればこの先働かずに生きていけるな。くれよ。三億円くらい。ドルでもいい。