洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

ホラー小説 その参

俺は図書館を出た足で東池袋中央公園に行った。猫を触るためだ。

 

俺はこう見えても大の猫好きだ。道端に猫がいたら絶対触るし猫カフェにも行く。大きくて真ん丸のビー玉みたいにキラキラ光る目、ピンク色のぷにぷにの肉球、触るとどこまでも沈みこみそうな柔らかい腹、軟体動物みたいなしなやかな体。全部全部好きだ。

 

しかし俺の住むマンションはペット禁止だから飼うことができない。金もないしな。だからこうして機を見て多くの猫が集う東池袋公園に訪れるわけだ。

 

しかし今日、訪れてみれば猫たちは一人の男が独占していた。冴えない恰好の男が猫たちを自らの周囲に集めている。二匹の猫が男の胡坐をかいた足の上に、両サイドに一匹ずつ。さらに周囲にちらほらと。

 

なぜ猫たちが男の周りに集まっているかがわかった。後ろに置いてあるバッグの半開きのチャックから見える大量のキャットフード。重ねられた安っぽいプラスチックの小皿。猫たちに餌を与え懐柔したのだろう。

 

それは別に良い。しかしああやって猫たちを独占することはおかしいだろう。皆が猫を触りたいはずだ。あんな感じでは遠慮して近づけないだろ。普段の猫たちは各々好きな場所で寝っ転がってたりじゃれ合っていて公園に訪れる者が好きに触れる。

 

俺は我慢の限界だった。

 

俺は落ちていた金属バットを手に取り、後ろから力の限り男の頭に振り下ろす。ゴギンッという鈍い音。猫たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ去る。続け様に男の横っ面に全力フルスウィング。迸る鮮血。呻きながら蹲る男。俺は幾度となくバットを振り下ろす。男の頭がぱっかり割れ白い豆腐みたいなものが出てきたところで止める。

 

ふと顔を上げ周りを見渡すと皆が俺を英雄を見るかのような目で見ている。どこからか鳴る拍手。パチパチパチパチ。次第に大きくなる拍手。パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!

鳴り止まない賞賛。賞賛の嵐。

 

俺を猫を触ることなど忘れ公園を後にした。尤も覚えていたとしても猫たちは俺を怖がり触れさせてもらえかったかもしれないが。

 

俺はそのまま公園の横にあるサンシャインシティに入った。休日ということもあり中はかなりの人だった。

 

適当に中をぶらつく。人。人。人。人。若いカップルに子連れの親子。小学生、中学生、高校生、大学生。大人。

 

俺は異変に気が付いた。皆が俺を見る目がおかしい。先ほどの公園での英雄視する視線とは対局のものというか。明らかに批難するようなまなざし。どうなっているのだ。

 

先ほどの公園での行為がここではただの残虐な行為だと受け止められているのか。俺はここではただの犯罪者ということか。

 

先ほどから俺の周りをじりじりと人が囲んできている。俺をどうするつもりなんだ。こいつらは俺をどうするつもりなんだ。俺はこの場で公開処刑でもされるのだろうか。

この人数相手に敵うわけがない。ざっと見ただけで俺をじりじりと取り囲んできている連中は四十はいる。

 

しかしただ黙ってやられるのも癪だ。ならばこっちから仕掛けてやる。一人でも多くの奴を殺してやる。

 

そう決意して俺は金属バットを一番近くにいた女の顔面めがけフルスウィングした。

 

拝啓 おふくろへ

 

久しぶりに会いたいです。飯とか一緒に食べたいです。

 

離れてみて親のありがたみがわかりました。飯とか洗濯とか掃除とか自分でやってみていかに大変かということが身に染みてわかりました。

 

働きながらこれをこなしていたおふくろには本当に脱帽です。

 

ではまたお手紙書きます。

 

 

結局、ナツキとのセックスで一回もイけなかったなあ。絶対途中で中折れしちゃうんだよ。どうしてだろう。イかなきゃイかなきゃって思うほど萎んでいくんだよ。だから毎回自分でしごいてイくときはナツキの口の中に出してたなあ。あれ、すんげえ気持ち良いのよ。イクイクイクイクッってなったらナツキがパクッて咥えてくれんのよ。そんで俺はナツキの頭に手を置いてドピュドピュドピュッだよ。

 

それにしてもナツキのフェラチオ滅茶苦茶気持ち良かったなあ。ナツキ、フェラ滅茶苦茶上手いんだよ。俺、包茎なんだけどさ、綺麗に口の中で舌を回しながら皮を剥いていくんだよ。ローリングフェラっつうの?裏筋の責めとかも絶妙だったなあ。でもあれだ。あれが出来てなかったんだよ。首を前後に動かすやつ。ピストンピストン。別れる前に仕込んでおけば良かったなあ。マジで後悔。あとあれだ。手コキ。手コキも下手くそだったんだよな。ただゴシゴシ力の限りしごいてるだけ。もうなんか痛いっての。もっと強弱つけなきゃ気持ち良くないよね。あ、あとあれだ。イマラチオ。なんか可哀想で全然やらなかった。もったいねえよな。もっとガンガン腰振ってチンコ突っ込んでごぼごぼ言わせてやれば良かったよ。

 

 

 

 

絶対もう離さない。

 

うん。

 

ずっと俺の傍にいてくれ。

 

うん。ずっと一緒にいる。

 

俺たちはずっと一緒だ。

 

ねえ。どれくらい私のこと好き?

 

お前のためなら例え火の中、水の中ってやつさ。

 

なにそれ。ふふふ。

 

タッタッタッタッタッタッ。ブオン。ガキン。

 

ぶふふううっ。

 

ゴキンッ。ボゴッ。ゴギンッ。ビシャッ。ビシャッ。

 

ちょっと、なにしてんのよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?誰か、誰かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

ブオンッ。ゴキン。ゴキン。

 

げぶう。ごぶう。ビシャ。ビシャ。

 

タッタッタッタッタッタッ。