洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

友人は金じゃカエナイ

 おそらくにわか村上春樹ファンである友人が村上春樹のことを『春樹さん』と呼んでいた。この友人は昔から著名人や芸能人のことをまるで親しい友人のような呼び方をしていたのでたびたびイラついていた。有村架純のことを『架純ちゃん』と呼んだり、生田斗真のことを『斗真』と呼んでいた。

しかし今回ばかりは自分としてもイラつき度合いがメーターを吹っ切れてたいうか超えてはならない分水嶺を超えてしまった感じがした。村上春樹のことを春樹さんと呼ぶのはもちろん腹立つ。そりゃ個人的に親しいならもちろん良いけども、その友人は全く村上春樹と接点はない。

それよりも春樹さんと呼ぶときのイントネーションが本当に腹が立った。世間一般では春樹と発音するとき、ハ↓ル↓キ↓が正しいと思われる。この友人は何を血迷ったのかハ↑ル↓キ↓と発音していた。

ちょっと活字だとわかりにくいと思うがイメージとしては地元のヤンキーの先輩を呼ぶような感じで春樹さんと呼んでいた。スーツのAOKIの発音と同じ。春樹のハにめっちゃ力を入れて発音する感じ。ハルキさんがさ~みたいな。

そんな呼び方をすると村上春樹のせっかくのイメージが崩れてしまうではないか。お前が村上春樹の何を知っているというのだ。何をさも何回もお世話になってるような言い方をするのだ。

僕たち一般人は村上春樹と言えば良いのだ。もちろんこの呼び捨ては軽視を込めてのものではなく、あくまで著名人を呼ぶときのもの。自分とは違う層にいる人間を呼ぶときのもの。だのにその友人ときたらぬけぬけとハルキさんまじでやべえとか抜かしやがる。

やばいのお前の頭だボケと言いたい。おそらく村上春樹の既刊本は全何十回と熟読し、ジャックダニエルを飲み、コーラをかけたホットケーキを食らい、ローストビーフのサンドウィッチも食らい、高円寺駅周辺にやたら詳しく、口癖はやれやれの生粋の村上春樹ファンだって恐れ多くて春樹さんとは言わないだろう。

そのことを違う友人に話したら、俺もどうやら過去に市原隼人のことをあいつ呼ばわりしてたらしい。その違う友人曰く「あいつ(市原隼人)身長あんま高くないよな」と言っていたらしい。市原隼人さんすいません。

はははは。穴があったら入りた~い。