洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

夢夢夢夢夢、ゆ、め、

あれは確か中学生の頃だった。僕の家の正面から見て左手には六畳ほどの空き地が広がっており、2メートルほどの木々が生い茂っていた。その木々たちが僕の家のスペースまで侵食していたので業者を呼ぶことになった。

 

木々を刈り取りに来た業者は40代後半くらいのナイスミドルというか良い感じの枯れ感を醸し出しているおじさんだった。おじさんは電動のこぎりのようなものでブオンブオンと音を響かせながら木々をなぎ倒していく。

 

僕は自分の家の窓からそれを眺めていた。おじさんの手が止まった。どうやら休憩に入るようだ。僕は家を飛び出し、おじさんに駆け寄った。「おじさん!木を切るのってかっこいいね!」と感想を伝えると、おじさんは嬉しそうに顔を崩し「そんなことを言われたのはぼうずが初めてだ」と言った。

 

「おじさんはなんで木を切ることにしたの?」と僕は尋ねた。「おじさんは元は東京にいてなあ。いろいろあって青森に来たんだ。そんで体一つでできることって言ったら限られてるから木を切ることにしたのさあ。それでも俺はこの仕事が好きだし誇りを持ってるんだ」と言った。

 

「いろいろってどうゆうこと?」「痴漢しちまったんだ。俺は木の実ナナが大好きでなあ。電車の中で木の実ナナ似の50代のおばさんを見たらムラムラしてついな。」おじさんはどうやら東京で痴漢をして捕まり、家族にも愛想をつかされ流されるままにこの地、青森に行き着いたらしい。それでも僕にはおじさんが痴漢をするような人間には見えなかった。

 

木の実ナナみてえな熟女が大好きでなあ。あぶない刑事でも柴田恭兵舘ひろしも興味なくて木の実ナナばっか見てたなあ」おじさんはどうやら本当に木の実ナナが好きらしい。

 

「男って我慢できない生き物でなあ。一度ムラムラすっと止まらんねえのよ。」とおじさんは言った。「そんなに止まらないものなの?」と僕は聞いた。「ムラムラしたら一度すっきりしねえと梃子でも収まらねえのよ。電車の中でも木の実ナナ似の50代の女を見つけたらもうムラムラが止まらなくてよ。ズボン脱いで夢中でチンコしごいたんだあ」とおじさんは感慨深げに言った。

 

「おじさんって救いようがないくらい変態なんだね」と僕が言うと、おじさんは苦笑いして肩をすぼました。「でもおじさん、ほら見て」そう言って僕は身に着けている服を全部脱ぎ捨てた。

 

「お、おめえ。その下着は」「そうだよ。僕は女物のパンツとブラジャーを付けながら日々を生活している。別に女装癖とかじゃないよ。ただ身に着けてると妙にテンションが上がるんだ」

 

それを聞くとおじさんは何かを考えるように黙り込んだ。「みんな何かしら変なところを持ってるということさ」僕は結論付けるように言った。「そのブラジャー。俺にくれねえか?」とおじさんは絞り出すように言った。「喜んで」空はいつになく青く澄み渡っていてまるで青い折り紙のようだった。