陰キャラだった
僕バイト先で陰キャラなんですよ。いやお前学校でも陰キャラじゃねえかって言われそうなんですけど、返す刀で「それは言わないお約束☆」と一応反論しておきます。
詳しく説明すると某肉屋でバイトしてるんですけど、もうなんというか職場の同僚達の飲む・打つ・買うのノリについてイケないんです。口を開けば所謂酒、博打、女という昭和のオヤジ臭漂うことしか言わないんですよ。
ほら、僕って心優しき文学青年じゃないですか?だから全く楽しくないんですよね。
しかもね、僕の直属のチーフがねめっっちゃ怖いんです。
ミスしたら怒るし、ミスしなくても怒る、店内bgmが洋楽になるとココロオドル人なんですよ。
天狗みたいに顔真っ赤にして、こめかみに青筋立てながら唾をマシンガンの如く飛ばしながら怒る様子はさながら日本のトランプですからね。
そんなチーフも今年で40。40歳といえばいぶし銀の佇まいで、戦後の芸能界を駆け抜けた梅宮辰夫みたいに老成されたかっこいい大人になってると思うんですけど、如何せん僕のチーフは全然そんなことないですね。
でもね可愛いところが一つあるんです。
頭がツルツルピカピカに禿げ上がっていて、掘り立てのジャガイモにしか見えないんですよ。鉄バットで殴られたの?っていうくらい形も悪いんで尚更ジャガイモにしか見えないんですよね。
まあでもスキンヘッドにする潔さは好きだし、チーフの頭に顔を近づけるとうっすらと自分の顔が映るんで邪馬台国の時代とかの鏡ってこんな感じだったのかなあとか歴史の重みについて考えさせられるところとかは好きなんです。
なんやかんやで楽しいので陰キャラと言われようが肉屋のバイトを続けていこうと思います。
チーフいつもありがとう!