洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

うんこを漏らしてしまった。

 

私は23歳だった。社会的にも立派な大人だ。

 

そんな私が道端でうんこを漏らしてしまった。

 

横殴りの強めの雨がざあざあ降っていた。

 

この雨がうんことこのやり切れない思いを少しでも流してくれればと思った。

 

その日は東陽町に用事があった。用事を終え東西線の電車に乗った。

 

この時、少し腹に違和感があった。

 

しかし、私は『朝、まあまあの下痢ピーしてきたし大丈夫だっぺ~』と呑気に構えていた。

 

実際、朝に私は下痢っぽいうんこをしていた。

 

さらに朝にした上に昨日の晩も特大のうんこをしていた(リアルに30センチくらいはあったと思う)。

 

これが大いなる誤算だった。昨日の晩と今日の朝したからと言ってその日一日中出ない保証は一切ない。

 

この時に駅のホームでしていればと考えられずにはいられない。

 

いやここで後悔しても遅すぎるのはわかっている。

 

先を急ごう。

 

しかし私は次の駅で一応降りたのである。

 

降りて駅のトイレに向かったのだ。

 

結果としてそこでうんこをすることはかなわなかった。

 

トイレが汚過ぎた。

 

和式の大便器の周りにうんこを散乱していた。

 

ただでさえ潔癖の私がこんなところでできるわけがなかった。

 

しょうがないので私は引き返し再び電車に乗った。

 

この時は大分腹の違和感も収まってきたのでもう家まで我慢するつもりだった。

 

高田馬場で降りた。

 

ホーム内にクレープ屋があった。

 

世間で一般で知られているクレープをおにぎりの大きさに丸め込んだもので甘い物に目が無い私はついついチョコバナナ味とチョコクッキー味を買ってその場で食べてしまった。

 

思えばこれがうんこをもらすという失態を助長していたのかもしれない。

 

本当は三つ買うつもりだったのだが、お金が足りなくて注文した後に取り消すことになったので神のような大いなる存在が私に警告してくれていたのかもしれない。

 

高田馬場で降りた私は何とはなしに池袋まで歩こうと思った。

 

この時は便意は全くなかった。

 

しかし学習院大学前で急に便意が来たのである。

 

この時、私は高田馬場方面から学習院に向かう直前にある坂の上だった。

 

この時に引き返してすぐ近くにあるファミリーマートに駆け込めば良かった。

 

またしてもコンビニのトイレって汚そうだなあという潔癖が発動してしまい、坂を超えてすぐにある学習院のトイレですることにし坂を上がった。

 

しかし、私は坂を上がっている最中にとあることに気が付いたのである。

 

学習院のキャンパスの構造はキャンパス内に入ってからトイレが異常に長いことに。

 

運動場を抜け、ようやく校舎が見えてくるのである。

 

そこまで耐えることは到底無理だと思った。

 

チャレンジし、大学生の前で漏らすという考えただけで滂沱の冷や汗が出る事態も避けなければならない。

 

そんなことを考えなら歩いていると不思議と便意が全くなくなったである。

 

メーターを振り切る勢いの便意だったものが急に0の地点を差したのだ。

 

私はその勢いで池袋まで行き電車に乗った。

 

さっきまでの緊迫した状態と打って変わって優雅に電車内で心地よい揺れに揺られながら読書までしていた。

 

そして最寄りの駅に着き、ホームを抜けようとしている直前だった。

 

とある女性をすれ違ったのである。

 

その女性とは近所のコンビニで働いていて、色白で綺麗なちょっと冷たそうな顔立ち(これがまたそそる!)に制服の上からでもわかる巨乳の持ち主なのだ。

 

その彼女と道端で会えるなんて!

 

その彼女の私服を見れるなんて!

 

と私は小躍りしたい気分でホームを抜け地上に出た。

 

次の瞬間である、私はうんこを漏らしていた。

 

それは一瞬のことだった。

 

まりまりまりと下腹部に力を入れこらえることもする間もなく垂れ流された。

 

しかも下痢だったのである。

 

かっちかっちの固形ならば家に着きパンツを裏返し、便器に落とせば済むことだったが下痢ならばそうはいかない。

 

歩いている最中にパンツから漏れ出しズボンにまで被害は広がり、最終的には靴にまでついてしまった。

 

しかしよく考えれば私はある意味で幸福なのである。

 

なんて言ったって最寄り駅で漏らしたのだ。

 

少し歩けば自宅だ。

 

すぐに対処することができる。

 

これがもし、他の場所だと考えると、、、、、、、、

 

さらに私は憧れの女性のめったに見ることができないであろう私服姿まで見たのである。

 

そう考えれば今回の一件は恵まれているとしか考えようがない。

 

では、これから私は下痢がべっとりとついたズボンをコインランドリーで洗ってくるのでこの辺で失礼することにしたい。