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マックで目の前の席のサラリーマン風の男が椅子から右尻を半分出し屁をこきやがった。ぶばあっと盛大にこきやがった。
男の席のすぐ後ろにある椅子に俺のカバンが置いてあるので、もしかするといやもしかしなくても俺のカバンにも男の屁の臭気がかかっているかもしれない、そう考えると全身が焼けるような怒りに襲われた。
俺はやにわに立ち上がると座って呑気そうにマックポテトを食っている男の横に立ち男を見下ろした。
男がこちらに顔を向けた瞬間に俺は男の顔面を足の裏で思い切り蹴りつけた。
男は後頭部を後ろにあるガラスの窓にしたたかに打ち付ける。
男が後ろのガラスの窓に打ち付けられ、バウンドして戻ってくる瞬間に思い切り再び蹴りつけた。
またバウンドして戻ってきた男の髪を引っ張り「手前、マックで屁えこいてんじゃねえよ?あ?汚ねえだろうが。あ?糞が。あ?マックポテト食って屁したくなったのかよ?あ?次、俺の前の前で屁こいてみろよ。手前の親族郎党皆殺しだかんな?わかってんのかよ?あ?わかってんのかって聞いてんだよ。この屁こき虫が!!!」
俺は男の顔面を男が座っている席のテーブルに思い切り叩き付けた。何度も何度も叩きつけた。
わかってんのかよーーーーーーーーーーーーーっ!?!?!?
わかってんのかよーーーーーーーーーーーーーっ!?!?!?
わかってんのかよーーーーーーーーーーーーーっ!?!?!?
何度も何度もそう叫びながら叩きつけた。
男の顔面は血とポテトでぐちゃぐちゃになっていた。ははは。
まあ、こんなことはできないので去り際に、屁こいてんじゃねえよ糞が、とわざと男に聞こえるように呟くだけだった。
とほほ。
現実は厳しいよ。
こんなことを書くとどうせ人格を疑われるんだろうなとは思うよ。藤田なんて碌な奴じゃねえって思われるってのはわかってるよ。けど、けどさ大なり小なりみんな思ってるじゃん?こういうことって。でもみんな言わないだけじゃん?人の目を気にしてさ。皆できるだけ他人から良く思われようと必死じゃん?俺はそういうのマジで下らねえと思うからさ。書きたいことを全然書くよ。どんなに聖人君子ぶってる奴もさ、裏では猿みてえにオナニーしてんだからさ。もうオナニー三昧だと思うよ?裏では。そういう奴よりはましだと思わない?自分の感情素直に吐き出してる俺の方がさ。
まるで自分はセックスとか全然興味ねえみてえにかっこつけてる奴ら全員死ね。