洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

子供に読ませたくない絵本

 

 

 

俺は俺の目の前の駅の階段を下りている若い妊婦を右足で蹴り落した。

 

オラァ!邪魔だコラ! 

 

こちとら急いでいるのにちんたら歩いているからだ。早く帰って録画したドラマを見たい。妊婦はゴロゴロと音を立てて転がり落ち突き当りの壁に激突しぴくりとも動かなくなった。

 

俺は小走りで階段を下りホームへ向かうとするが妊婦の前ではたと足を止める。死んでるのか。意識を失ってるだけなのか。一応確認してみるか。妊婦の腹を数回蹴る。反応はない。

 

まあどっちでもいいや。去ろうとする俺に奇妙な声が聞こえた。

 

《この恨み決して忘れぬ》

 

なんだ。この声は。なんとも形容しがたい声質。

 

《貴様には地獄よりも苦しい目に合わせてやる》

 

妊婦の腹の方から聞こえてくる。もしかすると赤子だろうか。妊婦の腹に中にいる赤ん坊が喋っているのか。いや、そんな馬鹿な話が。

 

《我は貴様に生まれる前に殺された。その所業万死に値する》

 

やはり赤ん坊のようだ。生意気な。くそうぜえな。俺は妊婦の腹を蹴り上げる。

 

うるせえよ!!!ガキの分際でナマ言ってんじゃねえぞコラァ!!!!

 

 

蹴り上げ蹴り上げ、踏み付け踏み付け。気が付けば妊婦の腹が陥没し、股からは大量の血が流れ出ている。

 

ふう。いい気味だ。満足した俺は再びホームへ向かうが異変に気が付く。まずやけに静かかだ。怖いくらいに駅が静まり返っている。そして俺の周りに人がぞろぞろと集まりだしている。俺を取り囲むように俺の周囲に円の形で。こいつらは一体なんなんだ。

 

奴らは俺をぐるりと取り囲むと急に念仏を唱えだした。

 

南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏願以此功徳願以此功徳願以此功徳願以此功徳願以此功徳同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩乾陀訶提菩薩乾陀訶提菩薩乾陀訶提菩薩乾陀訶提菩薩乾陀訶提菩薩其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経

 

奴らは能面のような表情で一心に念仏を唱える。

 

うるせえぞ!なんなんだよてめえらはよ!!

 

俺は怒鳴るが奴らは一向に念仏を止める気配はない。

 

そして奴らの間を縫って五六人の男たちが出てくる。男たちは全員裸だ。鬼のように逞しい体躯をしている。身長は優に190は超え、腕、足は丸太のように太い。

 

 そして目の部分だけ丸い穴が開いた紙袋を被っている。

 

さらに勃起しているのだ。揃いも揃ってギンギンに勃起している。気持ちが悪すぎてしょうがない。

 

奴らは俺をぐるりと取り囲む。俺の真後ろにいた奴が俺を羽交い絞めにする。逃れようにも怪力でびくともしない。俺の背中には奴のギンギンに勃起した一物が当たっている。

 

真正面にいた奴が俺の両足を持ち上げる。そのまま俺のズボンを引き裂き、自らの一物を挿入した。

 

ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

あまりの痛みに思わず叫んでしまう。ケツの穴がびりびり裂けるのがわかる。

 

奴は全く気にせず自らの腰を振る。

 

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

痛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

 

 

 叫ぶ俺。

 

南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏願以此功徳願以此功徳願以此功徳願以此功徳願以此功徳同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心同発菩提心南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩阿逸多菩薩乾陀訶提菩薩乾陀訶提菩薩乾陀訶提菩薩乾陀訶提菩薩乾陀訶提菩薩其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛其土有佛仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経仏説阿弥陀経

 

それを見守る駅利用者たちのお経。

 

圧倒的混沌が駅構内を支配していた。

 

ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏