洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

僕は真夜中に近所の公園の桜の木の下に穴を掘っていた。非常に疲れる。汗がダラダラ出る。不愉快極まりない。ふざけるな。それにもし人に見られていたら狂人と思われるに違いない。しかし疲れる。クソ。ちょっと一休みするか。あそこのベンチに座ろう。やっと一息つける。ベンチに座ると猫がやってきた。人懐こい猫でしきりに頭をこすり付けてくる。可愛らしい。家で飼いたい。でも僕の住んでいるアパートはペット禁止だ。バレたら七めんどくさいこいことこの上ない。僕の住んでるアパートの大家である猜疑心が強そうな老婆に注意されると思うとムカムカする。クソ。なんだか無性に腹が立ってきた。先ほどの怒りがぶり返してくるようだ。僕が今、掘っている穴は恋人のサキコの死体を埋めるためのものだ。サキコと先刻口論になってトンカチで頭を思い切り殴ったらぽっくり死んでしまったのだ。そうだ。ベンチで休憩している場合ではない。部屋でサキコの死体から異臭が放たれる前に埋めなければ。死して尚も俺に手間を懸けさせるのか。サキコよ。ああ。死ね。早く死ね。サキコ。死ねよ。サキコ。いっそ俺が殺してやろうか。ああ。すでに死んでいたんだった。殺したのも俺か。ははは。ああ。めんどくさい。七めんどくさい。早くビールでも飲んで寝たいものだ。

 

追記

近所の公園の桜を見て、こんな話を書くって自分でもそうとう性根ねじ曲がってるなあと思います(笑)