洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

筋トレにて

とある公園にて僕は何をするのでもなく、ただぽつねんとベンチに座り込んでいました。

 

頭の中には先の見えない将来の不安や迫るテストのことなどがとぐろを巻いていました。

 

これから自分はどうなるんだろうか。

 

どこへ行けるのか。

 

どうすれば良いのだろうか。

 

何者かになれるんだろうか。

 

といった風に思考がネガティブな方向に傾きかけていると、近くのベンチに美男美女のカップルらしき2人組がやってきました。

 

男のほうは岡田将生似で、女のほうは有村架純似。一寸の隙もない容姿端麗さを二人とも兼ね備えていました。

 

正気嫉妬しか湧きませんでした。

 

胸の中がドロリとした黒い感情で埋め尽くされていきます。

 

僕の中の嫉妬という醜い感情が今にも具現化し、怪物となってそのカップルの喉元に鋭利な歯を突き立てそうです。

 

すると男の方が下卑た薄ら笑いを浮かべながら何事かを女の耳元でささやきました。

 

すると女の顔がポッと赤くなりました。

 

きっと常人が聞いたら背筋が凍りつくようなキザったらしい甘言でもささやいたのでしょう。

 

そして女は言われた嬉しさと気恥ずかしさのあまりに赤面したんでしょうね。

 

きっと子宮もキュンキュン疼いたんでしょうね。

 

許せない。言う男のほうも言われて嬉しがってる女のほうも憎たらしい。

 

地獄の業火で焼き尽くされれば良いのに。

 

かの有名な拷問器具「鉄の処女」で異端審問にかけてやりたい。

 

指の爪一本一本丁寧に剝いでやりたい。

 

そのカップルを脳内で幾度となく古今東西の拷問をくらわせいると、僕の頭に閃光が走りました。

 

そして、僕はそのカップルの目の前に行き、嫌がらせとして腕立て伏せを始めました。

 

そのカップルの方をじっと見つめながらも敏腕営業マンのような爽やかな笑顔を浮かべながら一心不乱に。

 

カップルのキチガイを見るような凍てつく視線を感じながらも、そのカップルの楽しいひと時を邪魔しているというある種の爽快感に浸りながら腕たせふせに没頭していきました。

 

幾度となく腕の上下運動を繰り返し、自分の筋肉繊維を徹底的に破壊しました。

 

 

気が付くとカップルはどこかに消え失せており、辺りは真っ暗でした。

 

目の間には自分の汗による水たまりが広がっていました。

 

僕は忘我の境地で腕立て伏せとカップルへの笑顔に熱狂してたようです。

 

そして僕の心の中の、

 

そのカップルへの嫉妬、将来への不安などの全て悩みがごとがものの見事に消え去り、残されたのは心地良い疲労感と明日への活力でした。

 

皆さん筋トレって素晴らしいですよ。

 

筋トレするとストレスが吹っ飛びます。

 

筋トレで鬱が治るって本当かもしれません。

 

みんなもレッツ筋トレ☆