洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

雨。しとしとの雨。俺は結婚式が始まるのを待っていた。従兄弟の結婚式。死ぬほどどうでも良い。全然仲良くねえし。一人で式場のあたりをぶらつく。コンビニに入り適当に立ち読み。このままマジで帰りたい。

そろそろ時間だ。俺は会場に向かう。会場は和式の広間でお互いの親族が入り乱れる。俺は特段話す相手がいない。親父もお袋も見当たらねえし。

一人で漫然としていると叔父に話かけられる。はっきり言ってむかつく奴だ。何かと俺のことをいじってくるというか茶化してくるというか。

俺以外にもそういう態度のようで絶えず人のことを小馬鹿にして精神的優位に立たないと正気を保っていられないカス野郎だ。俺はコイツに認められたい。いや、こういうとなんか良い意味で捉えられるな。

違う。コイツの鼻っ面を明かしてやりたいが正しいか。あれ?同じような意味か?

叔父が話しかけてくる。

「おう、就職どうだ?」

「あ、僕文章書いていこう思ってます。だからそっちの方面で考えてます。ちょっと僕の文章見てくれませんか」

そう言って懐から折りたたまれた紙を手渡す。短編のようなものだ。こいつに俺の文才を認めさせてやる。

叔父は無言で受け取り冷めた視線で読む。

「ふーん。文書で食っていくのはきついぞ?」

「わかっていますよ。でもやりたいんです」

「俺の会社の若い奴にも滅茶苦茶文章が上手い奴がいてな。どっかの文学部卒で。國學院大學だったかな。でもどこも入れなかったんだわ」

「そうですか。僕はコピーライターになろうと思ってます。小さいところとか狙おうと思ってます」

「ははは。無理無理。まず講座とか通わなきゃ」

「わかってますよ。通うつもりです」

「あ、俺写真撮るために行くわ」

叔父はそう言って立ち去った。

暫くして結婚式が始まるというので皆が外に出される。

赤い絨毯の両脇に親族たちが整列。

新郎新婦が歩いてくる。

皆が写真を撮りまくる。

糞どうでも良い。早く終われとしか思えない。

続いて新郎新婦が神社の中で婚姻の儀のようなものをする。

それが終わると披露宴で場所移動。瀟洒なホテルに到着。

準備が整い、披露宴開始。

新郎新婦どっちも華やかな業界にいるだけ(新郎新婦共にがヘアーデザイナー)に集まった面々も皆華やか。

うぜえ。ひたすらにうぜえ。

新郎新婦の小さい頃とかの動画や写真がスクリーンに映し出される。

皆の楽しそうな顔が本当に腹が立つ。帰りてえ。

同じ席の父親に注意される。もっと楽しそうな顔をしろ。できるかよ。馬鹿。

社会人三年目くらいの従兄弟に就活はどうするのかと聞かれる。

文章を書いていきたいのでそっちに方面に進もうと考えていると答える。

そこで叔父が入ってくる。

「厳しいって言ってんだろ。普通にサラリーマンやっとけ」

マジで不愉快。手前にそんなこと言われる筋合いはねえんだよ。ボケ。

「ていうか、留年してるくせに選り好みしてんじゃねえよ」

クソッタレが。

「どうせ、どこにも入れねえんだからよ。俺の会社来るか?融通きかしてやるぞ?ああ。今年はもうとらねんだわ。」

 

俺は隣の席の叔父の頬に右手で持っていたナイフを突き刺す。頬を貫通し歯茎にあたる感触が伝わる。引き抜くと鮮血が噴き出す。続け様に左手でフォークを眼球に突き刺す。ぐにゅりという少し硬いゼリーのような感触。少し遅れて叫びだす叔父。そのまま叔父を蹴り飛ばす。誰かが後ろから羽交い絞めにしてくる。おい!誰かそいつを捕まえろ!俺はそいつの脇腹に肘鉄を食らわし逃れ素早く反転しそいつの顎を蹴り上げる。横からさらに男が飛びかかってくる。寸でのところでそれをかわし懐から取り出したコンバットナイフをそいつの背中に突き立てる。埒が明かない。次から次へと男たちが飛びかかってくる。かわし切れず殴り倒される。次々と男たちがのしかかってくる。クソがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。

 

 

 

 

 

 

「いやあ。まあ僕なりに頑張ってみますよ。ははは」

現実はこうだ。

 

みんな幸せになって欲しい♡人類皆兄弟♡♡♡

深夜、猫を殺したい衝動に駆られ金属バットを持って外に出た。この金属バットで猫を見つけ次第袋叩きにしてやろうと思う。ふふふ。

外に出ると、薄らきったない婆さんが自転車を漕いでやってきた。

婆さんは自転車を降りると道のいたるところにキャットフードをザラザラと小山にしていく。

どこからか猫がわらわらやってきて婆さんが盛ったキャットフードの山に食らいつく。

そうか。この婆さんか。

俺が猫を殺そうと思ったのは最近家の周りで猫が大量発生しているからだ。

夜ににゃーにゃー喧しいし、マンションにまで侵入してきやがる。

この婆さんが諸悪の根源だったわけだ。

婆さんがむやみやたらに餌をやったりするからこのあたりに住み着くわけだ。

殺そうと思う。

猫も婆さんも殺そうと思う。

もしかしてこれ読んでる人で猫は関係なくね?殺さなくて良くね?って思う人?

絶対いるでしょ?

婆さん始末したらそれで一件落着じゃね?ってか?

餌もらえないから猫たちもどっか行くから別に良くね?って?

ちゃうねんな。

俺、猫も嫌いやねん。

だってあいつら自分勝手やん?

それがほんまむかつくねん。

犬みたいに絶えずペコペコせえや。

飼い主命!みたいな。

それがなんやねん。

糞猫は。

めちゃ自分勝手やん。

人様が猫の機嫌取ってどうすんねん。

だから猫も殺すねん。

あ、もしかして猫だけじゃなく婆さん殺さなくて良くね?注意して猫に餌やるのやめさせるだけで良くね?って思ってる人もいるわけ?

いやいや、俺婆とか爺も超嫌いだから。

だってあいつらすっとろいじゃん?なにやるにしても。

まあしょうがないかもしれないけど俺は耐えられないのよ。

腹立つのよ。

駅とかでヨタヨタ歩いてると蹴り飛ばしたくなるし。

邪魔やん?

あと食べるときの音とかきったなねえし、ペチャクチャ言うし、顔も皺だらけで気持ち悪いし。

だからあの婆も殺す。

俺は婆さんに話しかける。

「ねーえ。お婆さんこんな夜更けになにやってるの?」

婆さん振り向きざまに万力でバットぶおんと一閃。

婆さんの顔面にクリーンヒット。

迸る鮮血。

吹っ飛ぶ婆さん。

あー気持ちいいー。

なんも言えねえー。

古いか。

まだまだこんなもんじゃないよっと。

ていうかバットなんていらねえわ。

直接タコ殴りや。

俺は婆さんのマウントポジションゲット。

殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。

ドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ、ボゴッ、ガッ、ポスッ、トスッ、ドグッ、バコッ、ゴッ、ドッ、グォッ、ブシッドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ、ボゴッ、ガッ、ポスッ、トスッ、ドグッ、バコッ、ゴッ、ドッ、グォッ、ブシッドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ、ボゴッ、ガッ、ポスッ、トスッ、ドグッ、バコッ、ゴッ、ドッ、グォッ、ブシッドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ、ボゴッ、ガッ、ポスッ、トスッ、ドグッ、バコッ、ゴッ、ドッ、グォッ、ブシッドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ、ボゴッ、ガッ、ポスッ、トスッ、ドグッ、バコッ、ゴッ、ドッ、グォッ、ブシッドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ、ボゴッ、ガッ、ポスッ、トスッ、ドグッ、バコッ、ゴッ、ドッ、グォッ、ブシッドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ、ボゴッ、ガッ、ポスッ、トスッ、ドグッ、バコッ、ゴッ、ドッ、グォッ、ブシッドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ、ボゴッ、ガッ、ポスッ、トスッ、ドグッ、バコッ、ゴッ、ドッ、グォッ、ブシッ。

変形。変形。変形。

婆さんの顔面変形。

歪む。歪む。

あれ?

あれれ?

でもこの顔どっかで見たことあるぞ?

ああああっ。

そうか。

知ってるはずだわ。

だって俺の祖母ちゃんじゃん。

なあんだ。

そういうことか。

ま、じゃ尚更都合良かったわ。

親族なら被害届とか出さないと思うし。

ふー。

そういえば婆さんぶん殴っているうちに猫たちがいなくなったな。

逃げたか。

ちっ。

ぶっ殺してやろうと思ったのによー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホラー小説 解説

なぜ僕がここ最近単調な暴力描写の文章ばかり書いているかというと理由は簡単で僕が大学五年生だからだ。初めての人生の挫折といっても良いかもしれない。他人から見れば些細なことかもしれないが自己肯定感が著しく低い僕にはかなり堪えた。廊下ですれ違う時の後輩、親、親戚からの視線に耐えられなかった。故に黒い感情が絶えず僕の中で渦巻いていた。どこかに発散しなければおかしくなると思った。人付き合いも皆無の僕にはここしかなかった。だからここで黒い感情を爆発させた。これが理由だ。

 

これからの人生の展望は暗い。とりあえず10月から始まるコピーライター養成講座に通いながら広告会社の就活をしようと思っている。ただコピーライターが自分に向いているかもわからないし、コピーライターになれるかもわからないし(広告会社に入れるかもわからない)、もしなれたとしても向いておらず辞めることになったらまず間違いなく新卒で入れるレベルの会社(大手とか優良企業)には受からないだろう。だから僕の人生の展望は暗い。

 

 

 

 

 

ホラー小説 その肆

休日。家から歩いてすぐの常に人の入りが悪いショッピングモール。俺は広い階段の踊り場の備え付けのソファで読書。あ、あと言っておくけど、これ小説でも何でもねえから。なんつーのかな。ただ衝動を書きなぐってるだけだから。だからいろいろ破綻してるけど気にしないで欲しいっつーか。まあそんな感じ。

 

読書中にふと顔を上げると、よろよろと杖をついた爺さんが歩いてきたの。たまに見るじゃん。滅茶苦茶ちょっとずつしか進めない爺さんとか婆さん。ちょこちょことしか歩けないやつ。あれ見てるとイライラすんだよなー。俺ってば。爺さんてばそんな感じなのに階段を下ろうとしてやがんの。どんだけ時間かかるっつー話じゃん。

 

だからまあ蹴り落してやったわけ。おらあっ!って。爺さんごろごろごろーー!階段転げ落ちて壁にドンっ!ってぶつかって動かなくなっちてってさあ。さああ読書も戻ろってソファんとこに行ったら横に赤ちゃんを抱っこした若い女が座ってんの。んで赤ちゃんの毛の生えそろってない柔らかそうな頭見てたら、これ地面に叩きつけたらどうなるんだろう?って疑問がふつふつと沸き起こってさ。こうなると誰も俺を止められないよね。

 

わあ~~可愛い赤ちゃんですね~~。(にっこり)

 

ええ?ああ、はい。ありがとうございます(訝しげに)

 

僕、滅茶苦茶赤ちゃん大好きなんですよ~~。(にっこりにっこり☆彡)

 

あ~、そうなんですね・・・。

 

あの、不躾なお願いなんですけど~、ちょっとで良いから抱っこさせてもらえません~~?(上目使いで恐る恐る)

 

あ~、え~。(おそらくどう断ろうか考えている)

 

お願いします~お願いします~。(涙うるうる)

 

はあ、わかりました。どうぞ。(観念)

 

わ~!ありがとうございます~!!可愛い~~~~~!!(滅茶苦茶嬉しそうに)

 

ブオンッ。ドンッ。

 

赤ちゃんを上下逆さまにし、渾身の力で床に叩きつける。一瞬で動かなくなる。心なしか頭が微妙に凹んでいるような?

 

茫然とする女。

 

とりあえず鳩尾に渾身のローキック。ぶっ飛ぶ女。蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る。

 

おい。後ろから突然の呼びかけ。振り返ると奴がいた。いや全然知らないけど。小太りの色白なオタクみたいなやつ。

 

 

は?

 

だから金?

 

は?

 

いや金よこせよ

 

誰に?

 

俺に

 

誰が?

 

お前が。

 

なんで?

 

黙っててやるから。

 

何を?

 

諸々の暴行

 

普通さあ、警察に通報とかじゃないの?それか義憤に駆られて殴りかかってくるとか

 

いや、そんなこと意味ないし。興味ないし。

 

あ、そう。

 

うん。だから金

 

いくら?

 

5000円くらい。

 

なんで?

 

ゲーム買うから

 

傑作だ。笑いをこらえきれなく俺。こうして奴と友達になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホラー小説 その参

俺は図書館を出た足で東池袋中央公園に行った。猫を触るためだ。

 

俺はこう見えても大の猫好きだ。道端に猫がいたら絶対触るし猫カフェにも行く。大きくて真ん丸のビー玉みたいにキラキラ光る目、ピンク色のぷにぷにの肉球、触るとどこまでも沈みこみそうな柔らかい腹、軟体動物みたいなしなやかな体。全部全部好きだ。

 

しかし俺の住むマンションはペット禁止だから飼うことができない。金もないしな。だからこうして機を見て多くの猫が集う東池袋公園に訪れるわけだ。

 

しかし今日、訪れてみれば猫たちは一人の男が独占していた。冴えない恰好の男が猫たちを自らの周囲に集めている。二匹の猫が男の胡坐をかいた足の上に、両サイドに一匹ずつ。さらに周囲にちらほらと。

 

なぜ猫たちが男の周りに集まっているかがわかった。後ろに置いてあるバッグの半開きのチャックから見える大量のキャットフード。重ねられた安っぽいプラスチックの小皿。猫たちに餌を与え懐柔したのだろう。

 

それは別に良い。しかしああやって猫たちを独占することはおかしいだろう。皆が猫を触りたいはずだ。あんな感じでは遠慮して近づけないだろ。普段の猫たちは各々好きな場所で寝っ転がってたりじゃれ合っていて公園に訪れる者が好きに触れる。

 

俺は我慢の限界だった。

 

俺は落ちていた金属バットを手に取り、後ろから力の限り男の頭に振り下ろす。ゴギンッという鈍い音。猫たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ去る。続け様に男の横っ面に全力フルスウィング。迸る鮮血。呻きながら蹲る男。俺は幾度となくバットを振り下ろす。男の頭がぱっかり割れ白い豆腐みたいなものが出てきたところで止める。

 

ふと顔を上げ周りを見渡すと皆が俺を英雄を見るかのような目で見ている。どこからか鳴る拍手。パチパチパチパチ。次第に大きくなる拍手。パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!

鳴り止まない賞賛。賞賛の嵐。

 

俺を猫を触ることなど忘れ公園を後にした。尤も覚えていたとしても猫たちは俺を怖がり触れさせてもらえかったかもしれないが。

 

俺はそのまま公園の横にあるサンシャインシティに入った。休日ということもあり中はかなりの人だった。

 

適当に中をぶらつく。人。人。人。人。若いカップルに子連れの親子。小学生、中学生、高校生、大学生。大人。

 

俺は異変に気が付いた。皆が俺を見る目がおかしい。先ほどの公園での英雄視する視線とは対局のものというか。明らかに批難するようなまなざし。どうなっているのだ。

 

先ほどの公園での行為がここではただの残虐な行為だと受け止められているのか。俺はここではただの犯罪者ということか。

 

先ほどから俺の周りをじりじりと人が囲んできている。俺をどうするつもりなんだ。こいつらは俺をどうするつもりなんだ。俺はこの場で公開処刑でもされるのだろうか。

この人数相手に敵うわけがない。ざっと見ただけで俺をじりじりと取り囲んできている連中は四十はいる。

 

しかしただ黙ってやられるのも癪だ。ならばこっちから仕掛けてやる。一人でも多くの奴を殺してやる。

 

そう決意して俺は金属バットを一番近くにいた女の顔面めがけフルスウィングした。

 

拝啓 おふくろへ

 

久しぶりに会いたいです。飯とか一緒に食べたいです。

 

離れてみて親のありがたみがわかりました。飯とか洗濯とか掃除とか自分でやってみていかに大変かということが身に染みてわかりました。

 

働きながらこれをこなしていたおふくろには本当に脱帽です。

 

ではまたお手紙書きます。

 

 

結局、ナツキとのセックスで一回もイけなかったなあ。絶対途中で中折れしちゃうんだよ。どうしてだろう。イかなきゃイかなきゃって思うほど萎んでいくんだよ。だから毎回自分でしごいてイくときはナツキの口の中に出してたなあ。あれ、すんげえ気持ち良いのよ。イクイクイクイクッってなったらナツキがパクッて咥えてくれんのよ。そんで俺はナツキの頭に手を置いてドピュドピュドピュッだよ。

 

それにしてもナツキのフェラチオ滅茶苦茶気持ち良かったなあ。ナツキ、フェラ滅茶苦茶上手いんだよ。俺、包茎なんだけどさ、綺麗に口の中で舌を回しながら皮を剥いていくんだよ。ローリングフェラっつうの?裏筋の責めとかも絶妙だったなあ。でもあれだ。あれが出来てなかったんだよ。首を前後に動かすやつ。ピストンピストン。別れる前に仕込んでおけば良かったなあ。マジで後悔。あとあれだ。手コキ。手コキも下手くそだったんだよな。ただゴシゴシ力の限りしごいてるだけ。もうなんか痛いっての。もっと強弱つけなきゃ気持ち良くないよね。あ、あとあれだ。イマラチオ。なんか可哀想で全然やらなかった。もったいねえよな。もっとガンガン腰振ってチンコ突っ込んでごぼごぼ言わせてやれば良かったよ。

 

 

 

 

絶対もう離さない。

 

うん。

 

ずっと俺の傍にいてくれ。

 

うん。ずっと一緒にいる。

 

俺たちはずっと一緒だ。

 

ねえ。どれくらい私のこと好き?

 

お前のためなら例え火の中、水の中ってやつさ。

 

なにそれ。ふふふ。

 

タッタッタッタッタッタッ。ブオン。ガキン。

 

ぶふふううっ。

 

ゴキンッ。ボゴッ。ゴギンッ。ビシャッ。ビシャッ。

 

ちょっと、なにしてんのよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?誰か、誰かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

ブオンッ。ゴキン。ゴキン。

 

げぶう。ごぶう。ビシャ。ビシャ。

 

タッタッタッタッタッタッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホラー小説 その弐

俺はフジタが許せない。あのエレベーターでの所業。人間の心を持っているのならできるわけがない。奴は悪魔だ。人間の皮を被った悪魔なのだ。なんだって何の罪もない母子に暴力を振るうことでできるのだ。奴に然るべき裁きを与えなければならない。しかしどうやって。警察に突き出せば良いのだろうか。いや、奴のことだから口八丁手八丁で上手く逃れるに違いない。おそらくあの脂ぎった中年の男に全てひっかぶせるのだろう。ダメだダメだ。それではダメなのだ。警察に突き出すのは得策ではない。半グレでも使って襲わせるか。いやいっそのこと俺が。そうだ。俺が直接奴を裁こう。それがせめてもの情けというものだ。

 

俺とフジタは大学の同期だった。同じサークルにも入り共に青春を謳歌した。サークルは警音サークルでフジタがボーカルで俺がギター。俺たちのバンドは大学内外でも有名だった。それくらい俺たちのバンドはレベルが高かった。

 

もちろん一番人気はボーカルのフジタだった。そこに俺も含め他のメンバーも異存はなかった。奴のルックス・歌唱力・パフォーマンス。全てがプロレベルだった。おまけに当時の奴は性格も頗る良かった。遊び、サークルにのめり込みすぎて勉学がさっぱりだったがそれはご愛敬だろう。

 

それがいつしかフジタが歪んでいった。理由は奴がゲイに目覚めたからだ。それまでは奴は大の女好きだった。人気があった奴は女を抱きたい放題だった。だのに何故か突然女を抱けなくなった。突然にだ。

 

極上の女を前にしても一切興奮しなくなる。しかし筋肉モリモリの男を見ると前屈みになった。これはフジタを大いに苦しめた。この俺がホモになる。そう考えるだけでフジタは目の前が真っ暗になったことだろう。世間からの目。人気者のフジタが突如ゲイとの告白。容姿が良いフジタはそっちの世界でもおそらくそこそこ人気が出るはずだがそんなことはどうでも良かったに違いない。

 

これを機にフジタはありとあらゆるものを憎むことになった。単なる八つ当たりである。しかし少しは同情に値するだろう。突然、自分の性の対象が変われば誰だって恐慌状態に陥り自棄になるに違いない。それはある程度は仕方がないことなのだろう。しかし奴の場合は他人を巻き込む自棄の起こし方だった。これは当然看過されるべきことではない。

 

それ以来フジタは気に入らないことがあればすぐに暴力を行使するようになった。あのエレベーターでの所業のように。そして俺と奴の友情関係は終わった。

 

俺は四階の図書館に入った。雑誌コーナーから旅行誌を取り出し、備え付けのふかふかの座り心地抜群のソファに座り読む。実に良い気分だ。落ち着く。何何、京都特集だって。俺はこう見えても京都が大好きだ。神社仏閣にわびさび。京都最高!行ったことないけど。

 

俺が良い気分で雑誌を読んでいると後ろの席から汚らしい咳の音が聞こえた。ごほっがぼっゴホゴホぉぉオォオノオオオォォォ-おおおおおおおおおおおおおおおおお。何だ。これは。後ろを振り返るとうねうねと曲がりきった髪の中年の女だった。

 

ゴホゴホゴホゴホゥうううううゥがほがほがほおおおおおおおおおおおおおおおおゥ宇うゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?!?!?!?

 

俺は我慢の限界だった。

 

おい、婆さん。気色が悪い咳してんじゃあねえぞ・・・・・・・・・・・・・・・・。俺はゆらりと立ち上がり戦闘態勢に入った。ぶちのめす。この腐れ婆を完膚なきまでにぶちのめす。そう決意した瞬間婆さんが口を開いた。

 

ホモについてどう思う?

 

は?

 

だからホモについてどう思う?

 

なんなんだよ。突然。意味がわからねえよ。頭湧いてんのか?婆さん。

 

いやいや。ほら、最近テレビでちょっとホモのことをネタにするようなことがあるとすーぐにホモの対して差別だーみたいな空気があるじゃない。

 

ああ。確かに。あるな。

 

それが納得いかないのよねーー。あたしは。昔からしょっちゅうネタにされてたじゃない。おねえキャラだって。馬鹿にされてきてキャラとして確立したわけでしょ。それを何をいまさらって感じー。

 

じゃあ、婆さんはホモが馬鹿にいくらネタにされたって、馬鹿にさてたって、良いというのかよ。

 

そりゃ、そうでしょ。馬鹿にされる存在なわけじゃない。いや、勘違いしないでね。別に昔の穢多非人みたいに差別したいってわけじゃないのよ。ただオカマかっとかホモかっみたいなつっこみも禁止にされるようじゃつまんないと思ってるのよ。

 

じゃあ、なんだ。ホモはお茶の間にエンターテインメントを提供し続けないといけないというのか。婆さんよお。あんたがもしホモの立場だったどうすんだよ。同じように馬鹿にされて嬉しいのかよ。

 

あんた、ちょっとさっきからなんなの。なんでホモの肩ばっかり持つのよ。もしかしてあんた。

 

俺は我慢の限界だった。いつもならここで婆さんのぐちゃぐちゃにする。ただの肉の塊にする。しかしここで俺はキレるわけにはいかなった。なぜならこの場でキレるということは俺がホモであると肯定するようなものだからだ。こんな公衆の面前で自らをホモであると宣言したくなどない。

 

結局の所、俺の中でもホモ=恥じだという認識なのだ。だってそうだろう。気持ちが悪いじゃないか。男が男を好きって。男同士でヤるんだぜ?お互いのちんぽこ舐め合うんだぜ?ケツにちんぽこぶっさすんだぜ?それであああああううううあうあうあうあうあうあうああうあうああああ!!!!!!とか野太い声で喘ぐんだぜ。気持ち悪いったらありゃしねえ。まあそれもそのうちの一人なんだけどさ。でも日本ではまだまだホモへの偏見は根強く残っている。そんな中で自分はホモだと言ってみろ。周囲からの奇異・侮蔑の視線が俺を襲う。俺はそれに耐えられない。なぜなら俺は人気者なのだから。イケメンで歌が上手くてパフォーマンスにも定評がある人気バンドのボーカルだったのだから。どんな女だって抱けたのだから。二重の意味でな。

 

 

 

拝啓 お袋へ

 

お元気ですか?俺は元気です。

 

そろそろ就職のことを考えなければいけない時期です。

 

俺はそっちに戻ろうと思っています。やっぱり家族が一緒にいることが一番だと思います。

 

昔からの仲間も大勢いるし、穏やかな日々を過ごせることと思います。

 

では就活解禁日になったらそっちで就活を始めるので、その時に会いましょう。

 

 

 

じゃあな。婆さん。あんたとは一生分かり合えそうにねえな。

 

俺は図書館を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホラー小説 その壱

乗り込んだエレベーターの手前右側には垢抜けない恰好のキャリーケースを引いたアトピー顔の女が、左側には若い母親と女児が、奥の左側には年老いた夫婦が、中央には俺と短髪のスポーツをやっていそうな若い男がいた。

 

俺はイライラしていた。女児が母親とエレベーターに乗る、乗らないで揉めたため暫くの間、ドアを閉めずに待つことになったのだ。俺は傍迷惑な親子のことなど無視して目的の階まで速やかに行きたかったがアトピー顔の女が律義にも「開く」ボタンを押しっぱなしにした。だから俺は傍迷惑な親子にも腹が立っていたがこのアトピー顔の女にも腹が立っていた。

 

薄ら汚い恰好の冴えない髪型のアトピー顔の女。気持ちが悪い。死ねよ。早く死ね。

 

女児が母親にじゃれつき始めた。おかーさん、ねー、おかーさんー。甘い物食べたいー。さっきアイス食べたばっかでしょ。我慢しなさい。やだー。食べたいのー!もっと甘い物食べたいのー!

 

次第に女児の声と身振り手振りが大きくなる。静まり返ったエレベーター内に小さい子供特有の甲高い声が響く。

 

俺は我慢の限界だった。

 

足を思い切り振りかぶって女児の頭部に蹴りを入れる。ぶぎゃと言い放ち女児は壁に激しく打ち付けられる。素早く続けざまに床にのびた女児の顔面を思い切り踏みつける。幾度となく踏みつける。女児の顔が陥没していく。血も噴き出す。

 

オラオラオラァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

 

俺の突然の暴力に茫然としていた母親が正気を取り戻したようで急に俺を突飛ばそうと体当たりをしてくる。馬鹿だねえ。通じるわけないのにねえ。

 

俺は母親の顎を思い切り蹴り上げる。母親の口から血が噴き出す。さらにもう一発腹に蹴りを入れると母親は完全にのびた。

 

奥の左側にいた年老いた夫婦の嫁のほうが大声で狂ったように笑いだす。アヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャッアヒャーーーーーー!!!おいお前、何を笑っているんだ!こんな光景のどこがおかしいんだ!だ、だってあなた映画みたいなんですもの・・・・・・・・・・・・。アヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャアヒャーーーーーッ!おいっ!笑うな!笑うんじゃない!映画なんかじゃないんだぞ!

 

その時、突然俺は吹き飛ばされドアに激しく叩き付けられた。

 

俺の隣にいた若い男に思い切り背中に飛び蹴りを食らったのだ。お前はーーーーーー!お前はーーーーーーーーーーー!なんてことを!なんてことをーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!男は続けてさらに蹴りを入れてくる。

 

しかし俺は気づいていた。男が義憤に駆られて俺を攻撃しているわけではないことを。現に男は笑っているのだ。男はただ暴力を行使したいだけなのだ。最高の大義名分を手に入れたわけだ。悪を懲らしめるためという。

 

アトピー顔の女はただ震えている。

 

ドアが開いた。

 

四階。全員の目的の図書館だ。

 

男は俺を蹴るのをやめエレベーターが出る。続いて年老いた夫婦。まだ妻は笑っている。そしてアトピー顔の女が出る。最後に俺だ。

 

母親と女児は放っておく。

 

俺は母親と女児の血に足を取られないように気を付きながら出た。

 

エレベーターは閉まり一階に戻っていく。ススススーっと。

 

あの親子はどうなるのだろう。後日談として二人は一階について乗り込んできた脂ぎった中年の男に犯されたそうだ。卑劣とも言える行為だが世知辛いこの世の中では仕方がないことだろう。抵抗しない者を食い物にするのは自然界の掟だ。

 

ぶはあぶはあぶはあぶはあぶひひーーーー!親子丼だーーーーーーー!ぶひひーーーーーーーーーーーーーーー!ビリビリビリビリビリビリーー!パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!!!

 

イクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッイクッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

ドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッ。

 

ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・