洗体戦隊

クソ大学生の日々の日記

めたふぁー

カツカツカツカツ。コツコツコツコツ。高いハイヒールを履いたモデル風の女が歩いている。東京のどこかの地下道だろうか。壁、床、天井、すべてが目が痛くなるほどの白い大理石でできている。カツカツカツカツ。コツコツコツコツ。女は迷いなく歩いている。僕はその女の足音を同じ地下空洞の中で聞いている。僕は今どこかの部屋にいる。気が付いたらこの部屋にいた。

広さは二十畳くらい。全面畳で所狭しと老人たちがお喋りに華を咲かしている。カツカツカツカツ。コツコツコツコツ。女の足音が近づいてきた。僕は女の存在を忘れようと老人たちの話に加わる。

将棋なら僕けっこう得意ですよ。盆栽好きです。今度ゲートボール誘ってくださいよ。カツカツカツカツ。コツコツコツコツ。女の足音がこの部屋の前で止まった。ドンドンドンドン。女が部屋のドアを力いっぱい叩く。ドンドンドンドン。

僕は無視して老人たちと話している。ドンドンドンドン。相も変わらず女は部屋を叩き続ける。

さてこれは全てメタファーです。比喩なんです。いえ、これだけではありません。この世界は全てメタファーなんです。想像してください。あなたが何のメタファーなのかを。

katukuitai

カイジなう。カイジの沼編なう。ガタガタ御託を言ってる時かっ。勝てっ。勝てっ。勝てば綺麗に解決するっ。カイジの名言なう。泣きそうなう。キレッキレッ。キレッキレッだよ。この時のカイジ。おもろいなあ。おもろいなあ。ははは。とか思ってた。思ってたけど。あんけらそ。僕チンがこうしてあはあは漫画を読んでる最中も刻一刻と同期と差がついている。嫌だねえ。嫌だねえ。

今日もこんな学校で昼飯を食ってると隣に座ってた雌どもがこんな会話をしていた。「やば。留年するかもw」「ウソでしょ」「流石に冗談w」「もしアタシの彼氏が留年したら別れるわwオワッテルでしょ留年とかw」

ぴぎゃーってなりそうだったね。僕。抑えたけど。んで、どんな奴が言ってるのかなって思ってみたらこれまたブス。カバみたいな顔してた。帰れ!アフリカに!どうせ喪女だろ。もじょもじょもーじょ。もじょもじょもーじょ。あはは。もしかして俺って性格悪い?

kmetumei

ケツメイシのさくらのPVを見て思ったね。恋したいって。いやマジで。もうほんとに甘酸っぱい恋したいの。僕は。

舞台はそうね。この時期の夜の公園とかがいいな。俺が一人で桜を見てるんだよね。あーそろそろ桜も散っちゃうなーとか思いながらボケっと見てるの。そしたら話しかけられるのよ。突然。「桜、もうすぐ散っちゃいますね」って。声をしたほうを見ると品が良い綺麗めな女の子が立ってるのよ。

「そ、そうですね」って女性経験が皆無な俺はたどたどしく反応。「桜好きなんですか?」と女の子。「は、はい。」「ふふふ。私もです。」「と、特に夜の桜が好きなんです。」「奇遇ですね。私もです」これをきっかけに僕たちの仲は急接近。

休日は必ず会うようになり、さらにもっとずっと一緒にいたいと思い同棲を開始。しかし彼女にはある重大な欠陥があった。そう、子供を産むことができない体だったのだ。ごめんね。ごめんねと泣きながら謝る彼女。いや君は悪くない。誰も悪くないんだと必死に諭す俺。でもあなたの子供が欲しいのと泣きながら懇願する彼女。

それを境に部屋でふさぎ込むようになった彼女。俺は必死に元気づけようとするが徒労に終わる。次第に荒れる俺の心。出来心で外に女を作ってしまう俺。浮気相手とのにゃんにゃん写真が彼女に見つかってしまい、自殺未遂を起こした彼女。俺と彼女の運命はいかに!?俺と桜が交差する時、物語は加速する。劇場版 チェリーボーイの憂鬱。乞うご期待!

 

ennjeru

いっやほおおおおおおおおおおおおおおお!ハッピーうれピーよろぴくねー!幸せ人間藤田だよ!僕チンとんでもない発見をしたんだよ!知りたい?ねね。知りたい?知りたいよね?なら土下座しろ。今すぐに。もしくは俺の靴を舐めろ。今すぐに。まあ冗談はさておきノーベル賞ものの発見をしたんだ。俺は。それはね法学部の教務課に巨乳ちゃんを発見したのだ!推定Eカップ!多分。恐らく。そんくらいはある。しかも顔がねえ。ちょ~どいい。もうちょ~どいいの。中のほんのちょっと上くらい。決して美人ではない。けどちょっと。ちょっと。可愛いみたいな。いいねえ。俄然いいねえ。楽しくなってきたねえ。俺の大学五回生生活がよおっ!大学って最高だなあ!おい!なんて言ってもこんなに女がいるんだぜえ!見てみろよ!見渡す限りの女、女、女!しかも東洋はけっこう粒揃いだからよお!ひゃっほう!春休みは中はバイト先の死にかけの婆としか接してなかったからよお!死に晒せ!婆!やっぱり良いよなあ!若い女ってのはよお!そそるぜえ!俄然そそるぜえ!やっぱり楽しまないとなあ!ということで夏休みまでにはこれ(小指を立てて)五人は作るつもりだから俺に抱かれたいっていう女がいたら連絡くれよなあっ!待ってるぜえっ!

始動

遂に本格的に動きだしやがったよ。奴等が。そう。奴等だ。まだわからないのか。おいおい。勘弁してくれよ。俺の不幸にまみれにまみれた人生の諸悪の根源ともいえる機関だよ。あ。これ大学のことね。始まったんすよ。大学が。久しぶりに白山キャンパスにきたらビビッたよ。だって増えてんだもん。校舎が。なんか真新しい校舎ができてんだもん。びっくりよ。ホンマ。男子三日会わざるば刮目して見よみたいなことなん?これ。たった二ヶ月くらい見ないだけど新校舎できてるってなんだよ。勘弁してくれよ。しかもなんか学部も増えたらしいからね。プログラミングとかデザインとか割りと新しめなことやる学部。寂しいなあ。ものごっつ寂しいなあ。僕が知ってる東洋ちゃんじゃないみたい。やっぱり長期休みを挟むと人って変わるんだね。ほら、よくあるじゃん?夏休み終わったら地味なクラスメートがものごっつ垢抜けてるみたいな。なんか赤羽のほうにも新校舎できてるらしいし。飛ぶ鳥を落とす勢いだな東洋大学さんよ。俺を振り払おうとしてるわけ?お荷物なんですか僕みたいな留年生は。いらないんですか。どんどん先にいかんといてつかあさいよ。僕はしがみつきます。何年でも。

飲み会

きのう書いたやつ。マジはずい。はずかちい。だから俺は小説を書くことにしたんだってアホか。かっこつけんなよボケが。どういう了見でそんな薄ら寒いことを書いたんだ俺は。まあわかるよ。わかりますよ。だってきのう酔ってたから。酔っぱらってたかさ。泥酔に次ぐ泥酔。酩酊に次ぐ泥酔よ。ホンマに。ぐでんぐでんよ。ホンマに。きのうはヨッピーのサイバーエージェントの金で酒を飲む会っていうイベントがあったのよ。ヨッピーはわかるね?わかんない?どっちどっち?オモロイ記事を書くチョーチョー売れっ子ライターね。又の名を下ネタの覇者らしい。そんなヨッピーがサイバーエージェントと一悶着あって得た金をみんなに還元しようと主旨の飲み会ね。結論からいうとめっちゃ楽しかった。楽しかったです。はい。もう家に帰っても、良かったあ。良かったあって一人で言ってた。翌日朝起きても言ってもた。もうヨッピーがすごい。声でかいし、ガタイ良いし、イケメンだし。みなぎらせてるオーラが違う。多分常人のエネルギー量の三倍はあるよ。四倍かも。とりあえずそんな感じ。ヨッピーは。俺としても久しぶりに人と話して楽しかった。滅茶苦茶楽しかった。今まで一人で会話してたからね。会話の壁打ちね。悲しいね。飲み会希望。ブスには絶望。

akaba

俺は深夜に散歩にいく。赤羽まで。これはもう日常になっている。赤羽には美学がある。堕落の美学が。赤羽にはダメな人間が多い気がする。都内でも数少ない早朝から開店している居酒屋が何店もあるし、キナくさい違法スレスレのような風俗もかなりある。事実として赤羽には奇人変人が多い。奇人変人を題材とした漫画もあるくらいだ。この漫画は赤羽ではワンピースより売れているらしい。山田孝之主演でドラマ化もされた。そんな街だからこそ、こんな俺でも受け入れてくれるような感じがしてちょくちょくと用もないのに行ってしまう。

 

赤羽までの道すがら歩道にて一匹にヒキガエルを発見した。何やらぽつねんと所在なさげにしている。いやこれが常備運転か。

 

そんなこんなで20分ほど歩き赤羽に到着。繁華街に向かう。皆が楽しそうで、不幸な面を引っ提げているのはこの世に俺だけなのではないかと錯覚してしまいそうになる。俺も本来ならばああやって会社の同期と酒を飲めるはずだった。いや、やめよう。考えるのは。いくら考えって無駄なのだから。

 

なにやら暗い気持ちになったので帰ることにする。帰り道、さっきのヒキガエルが自転車にひかれてぺしゃんこになっていた。臓腑が飛び出て見るに堪えない。さっきまで確かに生きていたものが、今はもうただの肉塊になっている。いや人間だって同じだ。俺もいつこのヒキガエルのように死ぬかわからない。ならば、過去を悔やんでないで今を精一杯生きよう。

 

          

           だから俺は小説を書くことにしたんだ